資源国通貨売り継続 原油安で
2008/08/11/23:30:43(Mon)
FX・資源国通貨・為替・金利関連ニュース
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-33192620080811
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11日の東京市場は原油価格に揺さぶられる展開となった。
これまでみられた原油買い/ドル売り/株売りなどの投機資金による裁定取引の縮小や巻き戻しが起きているとの観測が広がった。
加えて、株式市場では自民党の証券税制優遇に関わる話題を受け、日経平均が一時300円を上回る堅調な値動きとなった。
一方、外為市場では、ドル/円が1月以来の110円台に上昇したものの、資源国通貨の下落でクロス円の軟化に歯止めがかからず、不安定な値動きが続いている。
<原油下落でマネーが株やドルに、証券税制優遇措置も株高支援>
原油先物価格(9月限)は8日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で一時1バレル=115ドルを下回る大幅安となり、ドルや株の支援材料となった。
週明けの日本時間で116ドル付近に上昇しているが、反発の勢いはかつてに比べて鈍い。
株式市場では日経平均が一時300円超上昇した。
前週末の米株高と円安を好感し輸出関連銘柄などに買いが入った。
自民党の麻生太郎幹事長が9日、300万円までの株式投資について配当金を非課税とする制度の検討を表明したことも材料視されている。
「大口の先物買い戻しが入り、指数の上昇に寄与している。海外勢の買いが活発化しているわけではなく、短期筋の先物売買が中心だ」(大手証券エクイティ部)という。
市場では「原油買い/ドル売り」や「原油買い/株式売り」などの投機資金による裁定取引の縮小、巻き戻しも一部で起きているとの見方が強まった。
内外の景気減速に対する懸念は根強いものの、「WTIなど国際商品市況の下落によるスタグフレーションという最悪シナリオは回避されつつある。
外部環境は資源安、円安、総合景気対策とトリプルメリットに傾いた。そう悲観的になることはない」(SMBCフレンド証券株式ストラテジストの中西文行氏)との声も出ている。
新光証券エクイティ情報部マーケットアナリストの高橋幸男氏は、原油価格の下落を受けドル/円の上昇が進んでいるが、クロス円は円高傾向で、ドル独歩高の様相と指摘する。
そのうえで「資金の流れは原油からドルや株式に戻ってきている」との見方を示す。
高橋氏は「国内株も円安を受けて輸出株が買い戻されているほか、企業決算もピークを越えて決算売り懸念がなくなり買い安心感が広がっている」という。
ただ、「実需の投資家が国内・海外ともに動いておらず、先物主導の展開が続いている。国内景気対策や証券優遇税制の拡大など一定の期待感はあるが、実現には不透明感が強く、市場への下支え効果は今のところ限定的だ」と述べている。
<資源通貨安は底が見えず、新たなドル買い局面に懐疑的な見方>
クロス円では、朝方から、ファンド筋による活発な円の買戻しが進み、ドル円相場の上値を抑える動きにつながった。
クロス円動向は今後も注目点となりそうだ。ある外為専門会社の関係者は「クロス円でのユーロ、ポンド、豪ドル、NZドル売りが活発化しておりこの流れがいっそう進んで、結果的にドル/円相場でドルの弱みが出てくるのか、それとも、日本経済の軟調さに目が移り、ドル高/円安に収れんするのかが焦点だ」と指摘される。
同関係者は現在の市場構造からみると、「いったんドルから逃げた資金が、再度ドルに戻ってきているという構図で、決して新規のドル買いが進んでいるわけではない」とし、「ドルがイーブンな状態に戻りつつある過程であって、ドル/円が112円台を目指す可能性は極めて小さい」との見立てだ。
現在の市場のセンチメントは、欧州の利上げストーリーがなくなり、思ったよりドル買いが安心という雰囲気で、これが、このところのドル高/欧州通貨安の推進力となっている。
特に、ユーロ/ドルは、5カ月半ぶりの1.49ドル台に下落した。
市場では「ECBの利上げストーリーはなくなった」(外為専門会社)との認識が広がり、少なくとも今週についてはユーロの上値が重いと見る向きが多い。
「今週に限ってみれば、ユーロ圏や豪州、ニュージーランドから弱い景気指標が予想される一方で、米国の小売売上高や消費者物価指数(CPI)は上振れの可能性もあり、相対的にドルを選好する動きは続くだろう。また、商品価格が一段と下落すれば、ドルの上昇余地は高まる」とロイヤルバンク・オブ・スコットランドのヘッドオブFXストラテジー・山本雅文氏は言う。
だが、IMM通貨先物市場(5日時点)における非商業筋の動向をみると、2007年初以来初めて米ドルのポジションがロングに転じている。
一方で、NZドルはショートに転じ、豪ドルのロングは縮小している。
「これらを見ると、これまでと同じペースでのドル上昇トレンドが持続するとは思えず、ドルは短期的なピークを探る展開となるだろう」と山本氏は予測する。
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